十勝より

先日、what’s newにてお知らせしていた
元アシスタントE君より

 
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こんなものが届きました。すげーすげー!

十勝に移住後、彼がこの夏丹精込めて作ったカボチャです。
Happy Halloweenか黒板五郎かっつう季節のお便りがなんともヤツらしいところです。

が、しかーし!
 
 
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えー・・・・・

まぁ、フレメンとメルヘンは似ているので良しとします。

記念にスタジオに飾っておこうかとも思いましたが
痛んだらもったいないので、在りし日の姿をこのHPに残して
本体はみんなで美味しく頂くことにしました。

で、
「あとでみんなで分けようか〜」
『じゃぁなんか作って来ますか?』
「えっ!そんな事できるの!?…って、あ〜出来るんだよね〜」
『はい、せっかくなんで』

そう新人アシ・イーダ君は、なんとこの春調理の専門学校卒。調理師免許ありなのです。
「で…なんで写真?」とか言わない様に。
世の中、まだまだ科学では解明出来ないことだらけなんですよ。
 
というわけで、次回はこのカボチャがどう変身をとげて帰って来るのか乞うご期待。
びしそわーずがなんたら、とか言ってましたが…
果たしてどうなるんでしょうかね。

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責任者:イーダ ピチピチの新人くんです。


東川つづき

また来週、とか言ってる間にもはや週末なんだな。

前回更新の 「2009東川フォトフェスタ」の続きをば。
 
 
石川直樹さん
8月3日のブログにも色々書いている通り。。。ファンです、写真の。

直接お目にかかった事が無いので、お人柄は計り知れません。
当然ながら彼が世に出して来た作品に対して反応しております。
 
石川さんについては、写真のみならず、文筆、各種メディアへの露出など
ジャンルを飛び越え幅広〜く活動されているので
ご存知の方も多くいらっしゃるのでは。

なのでその辺、詳しい事は端折ります…失礼。
 
まず会場内、
大小合わせて100数枚のプリントがびっしりと。
入ってすぐのところに、北海道で撮影したものを発見! ちょっと小躍り。
 
写真集を見るとよく分かりますが
北極、富士山、どこかの洞窟、様々な民族の「家」、そこに暮らす人たち
まったくもう…どこまで広大なフィールドなんでしょ。
北海道から南極まで…本当にこの人には国境とか人種の壁とか関係無いんでしょう。
見たいものを見に行って、それを撮りたかったから撮った、という感じがします。

写真がとてもストレートで、良い意味ですごく「普通」なんです。
沢山の写真をじっくり見ていても疲れない、ずっと見ていられるような。
辺境の地のすごい風景もあるのに、力を抜いて楽に眺められる。
 
イマドキ流行の「ふんわり優しい」癒し写真とは全然違うものだし
かといって「この混沌とした世界の表裏を鋭く切り撮って…」というジャーナリズム系では無い。
じゃぁ「熱き冒険者魂」を発揮したサバイバル感満載の・・・とはもっと違う。
「被写体=地球です」っていうほどバリバリのネイチャーフォトでも無い。

 
どれでもない普通の……旅の記録?に近いようなシンプルな写真。
しかし、単に記録写真と言い切れるほどすっきりと整理された写真でもない。
もうちょっと視線がユルくて優しい。
アート性とかメッセージ性とか余計な感情抜きの、普通に見たまま撮った写真

(いや、ファンですからね!)

 
被写体を良く見せるようなモノ主体で撮っていない、
自分の思想を写真に反映させて創り上げてるわけでもない
あくまで自分の目で見たまま撮りましたという雰囲気の写真だな〜と。
だから見ているこちら側も、自分が実際に今その場で見ているかのような自然さで
彼の写真にスッと入って行けるのだろうか。ただ見る事に没頭できる。
 

誤解を恐れずに感想を言ってしまえば
石川直樹さんは、「写真家」でも「冒険家」でも無いのかもなぁ…と。
プロフィールの便宜上はさておき。

(いや本当、ファンですからね!)
 

いえ、ステキな写真をたくさん世に出しているし、
死ぬか生きるかのサバイバルな体験も数知れず、なのでしょうが。

ん〜…旅をする、山に登る事、と写真を撮る事が同等であり、ひとつながりの形であり
旅をしたから写真を撮った、のでも、写真を撮るために旅に出た、のでも無い感じ。
その行動全体で一個の作品、表現なのでは?と思わせる。
何かの光景に出くわして反応する事が仕事。みたいな。

なんというか…こう、もっとアバウトに
職業:ヒト(好奇心旺盛・良く動く)
ぐらいな感じでどうでしょう。

淡々と透明な常温の水、のような写真だなといつも思います。 

(なんかもうすんません、ファンですから本当に!)



 


 


やっと東川へ

やっとこさ東川フォトフェスタ会場へ。

仕事のときは高速道路を使いますが
自腹を切るには、札幌〜旭川鷹栖間の料金がエライ高い…

初めて国道12号線をひた走りました。
道が混んでいたり、道中延々とパトカーが後ろに控えていたりで
4時間もかかってしまった。(高速使用なら、約2時間半)

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著作権等の事情により、他の作家さん達の会場風景はご勘弁を。
(我々は「商業写真」で食っている人間なので…色々と配慮しなければならないのです。)
*HP掲載には、許可を頂いております。
  

露口の展示スペースはこんな感じです。
半分は今回の展示用に新たに焼き直したものなので
搬入〆切の前夜まで暗室でプリント作業の日々だったようです。
 
で、そのギリギリな感じで焼き終わったプリントが今度は私の元に…
プリントのゴミ跡を細〜〜い筆で修正していく「スポッティング」の仕事が回って来ると言う仕組みです。
その間にアシスタントが他の作品をエアーパッキンで梱包して行く、と
すてきな流れ作業の成果がここに。
 
フレメンスタッフとしては、あまりに日常的に見慣れた写真なので
客観的な感想をはじき出すのが難しいところです。
なのでここはあえてスルーで。
みなさん「露口啓二」「地名」あたりで検索していただくと色々と感慨深い感想が読めるかと(え?)
…まぁ冗談抜きに、
様々な人の意見・感想を見聞きすることで、こちらも「なるほど…」と考えさせられたりするのです。
 
 
アン・フェランさん
撮影者不明のとある精神病院の女性患者たちのポートレートを目にした
アンさんが「彼女達の生きた証として」世に出そうと創作したもの。
元の写真を胴の中間のあたりでトリミングし直す事で
オリジナルの写真よりもインパクトの強いものになった、とのこと。

私たちがこの「オリジナル写真」を見る機会は無いでしょうが
かつて何らかの目的を持って残された女性患者の膝上までの記録写真。

アンさんは「世に出す」ために写真に手を加えました。
極端なトリミングにより、患者本人の顔・姿というものがわかりません。
なのに、写っている本人の手の表情、看護婦の手、衣服のひも、拘束衣…
胴回りのわずかな情報がより鮮明な「彼女達」として浮かびあがって来ます。
搾取したことで逆に明確になったといいいますか。

難しい事は分かりませんが、写真の前で「なんか…なんか凄いわ…」と鳥肌さすりつつ、つぶやきました。
 
 
柴田敏雄さん
ランドスケープ。。。圧巻です。8×10フィルムの本気を見た。
緻密で鮮明でダイナミックで美しい、そりゃもうびっくりです。
写真を見たとたん「ほえ〜〜〜っ!!!・・・(しばし絶句)」と変な声が出てしまいました。
ワタクシ、会場でさぞかしアホ面をさらしていたと思われます。

プリントサイズが巨大な事もありますが
こんな「精密機器」のような一分の隙も無い写真を前にして第一声に「ほえ〜〜〜」以外の何が出ましょう。

我にかえったところで次に浮かんだのが「模様がすごいっ!」という謎な感想です。
ダムの水の動きや工事現場の風景から生まれるグラフィカルな模様、水の作り出す緻密な線。
どれもが肉眼で見るよりも遥かに美しい…超絶技巧ってこの事か。
手前から奥までビシッとピントの合った写真の立体感に息が苦しくなる程でした。
 
屏風形式になった、坂道の道路工事現場の写真を見た時は私のアホ顔も最高潮に。
なんというか、もう、、、「写真を見た」を通り越して
「なんか凄いモノを見てしまった」に近い感じでしょうか。

私の中のランドスケープに対する概念が変化しました。こんな目線ってあるのか。

 
あぁ〜作家フォーラムに行けなかった無念さが更に倍。うぅっ。

(長くなり過ぎなので、石川直樹さんはまた来週・・・)


素晴らしきかな人生

8月1〜2日に開催された「東川町 フォト・フェスタ2009」
露口が特別賞を頂き、2日に行われた受賞作家達のフォーラムに参加しました。
 
が、、、!
 
わたしは仕事で参加出来ず。。。
上手く行けば、夕方までに東川に入れるかな〜と踏んでいましたが…残念。
 
石川直樹さんに会いたかったぜ…
 
いや、まったく誰のせいでもありません。

話せば長くなるので省きますが、全てこの長雨が悪いのです。
このうっとおしい長雨のおかげで、前後のスケジュールが色々狂い
この日に仕事を入れざるを得ない状況になっただけなのだから。
 
あぁ、石川直樹さんに会いたかった…
長雨の奴…
  

とーこーろーがーっっっっっ!!!
 
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ゲスト参加の師匠に頼んで買って来てもらいました。

しーかーもー!!!
 
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ハイこれ! どう!これ、どう!?
 
出発前に「可能であれば…石川さんのサイン本を…」と頼んではいたのですが
まさか名前入りとは。うっは〜。

我が人生において初のサイン本。

ありがとうございます。石川さん。
北海道にお越しの際は、是非是非、フレメンにお立ち寄りください!
 
やっぱり会いたかった…石川直樹さん。。。
 

石川直樹さんはまだ30代前半のまだお若い写真家さんなのですが
世界中を飛び回り、人、自然、空間、季節…あらゆる地球の姿を撮っておられます。

私は批評家では無いので、こう、上手い事説明出来ませんが
石川さんの写真は、シンプルで余計な飾りが無くて、いらん説教臭さも無くて、
へんな気構えなく誰もがスッと入りやすい優しさがあります。
 
コンセプチャルな「アート写真」が主流の昨今では
このストレートな写真に逆に新鮮さを感じます。
 
カメラのスペックだとか、解像度がなんたら、とかソフトがなんちゃらだとか、
普段我々が「仕事用に」必要に迫られ、追い回されている事柄とは別の次元だな〜と。

もちろん、日常作業の中ではご本人も当然デジタルのあれこれを駆使しているのでしょうが
それとはまったく別の次元の話。

素晴らしいスペックのデジカメも、押すだけの「写るんです」も仕事は一緒。
何かを写す、記録する、というだけの簡単な話で。
 
何かを撮る、なぜそれを撮るのか…という写真の原点を思い出させる写真です。 

これからもどんどん良い写真を世に出して行くであろう
石川直樹さんに注目しています。
 


CASA BRUTUS 2冊

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なんだかもう、日々バタバタと慌ただしくて
すっかり告知が遅くなりましたが…
毎度おなじみ、『CASA BRUTUS』にてお仕事させて頂きました。
 
左は7月1日発売の、グルメMOOK
掲載されている全国各地のおいしいものが取り寄せ可能。
ほんともう…よだれ出そうです。
 
昨年掲載された「北海道ワイン」の写真が再掲載。
 

そして、右のイケメンは言わずと知れた岡田くんなわけですが
もちろん表紙撮影ではありません。残念ながら…。
 
今回の私の担当は
「有名市場の近くにある、おいしいコーヒー」というページです。
チラッとささやかに載ってます。
 
協力店の皆々様、お忙しい中ありがとうございました!
 
余談ではありますが
表紙を撮影されたフォトグラファー、木寺紀雄さんとは数年前に
CASAでモエレ沼撮影に来られた時にお会いしており
ライターさんと3人で円山でスープカレーを食べた思い出が。
 
かつてホンマタカシ氏のアシスタントをされていたとの事で
カレーを食べながら、撮っている作品の話や雑談等いろいろお話できました。 
それ以来、なんとはなしにその後の活躍に注目していたのですが
今やすごい売れっ子フォトグラファーさんなのです。
 
たまたま手に取った雑誌で、「あ〜良い写真だなぁ…誰だろう…」と
名前を見ると、木寺さん。という確率がすごく高いんですよ。
 
この方の写真はいつ見ても、さり気なくて、小難しくなくて、本当に良い写真なのです。