サッポロピリカコタンにて

 

チラチラと舞い始めた雪虫たちを
なんとか見なかったことにしつつ

久しぶりに20度超えの気持ち良い秋晴れを堪能しに
いざ定山渓方面へ!

 

トーコーローガー

定山渓方面へ近づくにつれ大渋滞で詰まってしまった。
みんな考えることは同じですねぇ。。

このルートは温泉街を越えたら
豊平峡ダム、中山峠、ルスツ、ニセコ、小樽…と、
魅惑の観光地ルートなのである。

 

ってなわけで予定変更。

大渋滞の内側路線にいたのが幸い、
所々に空いてる中央分離帯の切れ間からUターン。
札幌アイヌ文化交流センター・サッポロピリカコタンに行ってきました。

ちなみに、コタンの裏山は紅葉が始まってるような進んでないような…
ここに限らず、道中の山々もこんな感じで鮮やかな紅葉ではない。

札幌中心部の街路樹やファクトリー名物のツタも
例年より遅い気がするし
年によっては、紅葉し切らないまま枯れて茶色っぽい山のまま
冬になる場合もあるので今年も微妙だなぁ。。
交流センターの内部は撮影自由!だそうです。

展示スペースは見ての通り、アイヌ民族の衣装や生活道具などなど。
あまり古いものはないのかな?
実際に使ってたもの、というより、展示用に新しく用意したという雰囲気。

鮭の革(この場合「皮」じゃないみたい)で作った衣服。。すごい。
北海道の情報雑誌カイでも、以前鮭革を取り上げてて
一緒に担当したライターさんがすっかりハマってしまい
自宅で鮭革の「なめし」をあれこれ研究されてました。

研究レポートを聞くたびに、なめし加工の難しさや興味深さとともに
革の世界の立ち入れない部分も…ちらりと知ることができました。

ゴールデンカムイで、エドガイ君のなめし技術についてのシーンで
タンニンなめしという、聞き慣れたフレーズが出てきた時に思わず
〇〇さんが研究してたやつ!難しいって言ってたやつー!と、
一人で「やはりそうであったか…」とか興奮してましたわ。

イベント会場で販売していたアイヌの伝統料理。
料理といっても、おかずっぽいものじゃなくて
芋やカボチャをベースにした、スイーツ系のものでした。

名前は…え〜っと…途中まで覚えてたんだけど・笑
カタカナで書いてあったことしか思い出せず。

 

さてさて始まりました
「札幌ウポポ保存会」のみなさんによるアイヌ民族伝統の古式舞踏。

この踊りの後
最後の締めに、なんと我ら会場の観客達も盛大に巻き込まれ・笑

〇〇〇〇リムセという(◯部分が聞き取れなかった)
皆で輪になって踊る演目をみんなで踊ったのですよ最後に。
のんびり観ていたら油断できないZ !

 

私、この春先に仕事で白老のアイヌ民族博物館(3月閉館)
の撮影に何度も通っており…
何度も何度も舞踏を観ていて、仕事を超えて毎回感動しながら
心に刻み込んでたのでイヨマンテリムセの鼻歌まで出るようになり

「そろそろ踊れる気がする」とイメトレはバッチリ!のはずが…
やるのと見るのは大違い。。いやはや。

む、むずかしー&ハード!

 

追い立てられるように会場にいた人たち全員で大きな輪になり
言われるまま、操られるまま、導かれるままに
横移動しつつ、真似して歌いつつ、ワタワタと踊りつつ
かつ、輪を乱さず!!
後半は横にジャンプしながら舞うので結構忙しい!

 

最初は「ええぇ…やるの…」という困惑ムードが漂ってたけど
結局は会場全員で(!!)誰一人欠けることなーく(!!!)
みんなでやり遂げました〜〜!

ヴィクトリーーッ!(古)

 

海外の観光客さんも、子供も、年配者も、あなたも私も
いつの間にかみんな必死で踊ってたし、回ってたし、歌ってたし。

そう、夢中というより、必死・笑
思ったより踊りがちょいちょい変わるのでもう必死よ。

 

終わった後は皆で自然に拍手になり、
笑顔で互いの健闘を称え合い。。

すべてを出し切ったわ!という充足感に包まれた・笑

知らぬ者同士の不思議な一体感、面白い秋の日だったな。