ナップさんの旅立ち

地震の数日後の9月13日
半年近く闘病していた愛鳥ナップが旅立ちました。

 

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2012年7月、我が家生まれ。
このナップの母鳥アポロも伊藤家生まれのボタンインコでした。

 
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生まれてから何度かこのブログにも登場してきました。
 
我が家のボタンインコでは最年少の6才。
このこの母鳥アポロも昨年7月、お腹にできた癌により10才で旅立ちました。
 
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今年の3月ごろから左の翼が少しづつ垂れ下がってきて
かかりつけの小鳥専門の病院に連れて行った時は
すでに翼だけでなく体の中にも腫瘍が見つかり手術不可能でした。
 
 
 

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ペット霊園の火葬場も地震の影響を受けたそうで、
翌日14日はまだ安全性の問題で飼い主の立ち入りができなかったので
中1日挟んで15日の夕方、火葬へ。 
 
 

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いつも一緒だった招き猫ダックのぬいぐるみと
最期の日まで食べていた、伊藤家スペシャルブレンドのご飯と
大好物の小松菜とともに旅立っていきました。
 
 
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小さな骨壷に入って我が家に帰ります。 
 
 

艶やかで美しかった翼は
大きな大きな腫瘍の肉塊が飛び出し、骨ごと外へ垂れ下がり
腫れ上がる時に裂けて出血したり、痛さから自分でつついて出血したりして
血で赤黒く染まり、羽もまばらに抜け…かわいそうな状態で逝かせてしまった。
 
 
定期的に病院に通い、気休めの痛み止めを飲ませ
まだ体力があるうちは自分で傷つけないように首にカラーもしたけれど
獣医師も「ここまで進行したらもう好きにさせましょう」と外し、
多少の出血は増血剤で補い、残りの日々をできるだけ自由に過ごせるようにと。

 

 

 
小さな体で充分戦いました。
寂しいけれど不思議と涙は出ません。
これでやっとナップは痛みや苦しみから解放されたんだ!という
安堵感と嬉しさの方が大きいのです。
 

 

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何羽も同時に飼育していると
不思議なもので、なぜか毎回一番懐いているコから旅立っていきます。
 
 
もちろんどの子も可愛がっていますが
それぞれの性格で、飼い主より先輩鳥にべったりなつく子もいるので
無理強いせず、私との距離感は本鳥たちに任せています。
 
 
ナップは最後に生まれた我が家産で、元からベタベタ慣れな子でしたが
群れで生きるものたちなので一応序列があり、
昨年夏までは 母鳥・私・父鳥・他の鳥という順番で懐いていました。
 
母鳥がなくなってからこの一年は、次の序列の私にべったりくっついていたので
いなくなってとても寂しいけれど。。
 
 
今頃は、大好きだった母ちゃん鳥にくっついて
伊藤家歴代の先輩インコたちと、元気にビュンビュン飛び回ってるんだろうなぁ。
そう想像することで前に進んでいけます。
 
 
生きてる5羽(ボタンインコ3羽・セキセイインコ2羽)も
ずっと元気がなく食欲も落ち…外に出してもしょんぼり気味だったけど
騒音担当のヤングセキセイズ、レモンと松のおかげで
年寄りボタンたちもじわじわと復活してきました。
 
 

 
生まれてきてくれてありがとう。
 
いつもいつも楽しい日々でした。
 


天高く石狩の秋

石狩浜ここのところスカッと青空の秋晴れが続く札幌。
 
 

地震から2週間経ち、
被害の大きかったエリア以外の飲食店や企業は
それぞれに節電は継続しつつも、ほぼ通常営業になりました。
 
  

しかし何たって北海道はこれから冬が来ますからねぇ…
発電所の復旧も徐々に進み、計画停電の必要は今の所
なさそうではありますけど100%の復旧はまだ少し先ですので
企業だけでなく、各家庭でも無駄な電気を節約するに越したことはない。
家計にも優しいし、今年は新米も値上がりしてますからね。
 
 
 

まぁ何にせよ、北海DOはでっかいDO!
ぎゅうぎゅう詰めにすれば本州の半分くらいの県が入る広さ!
 
 
停電以外の被害がなかったエリアの方が多かったわけですし
札幌市街は大通公園でオータムフェストもやってますし
ほぼほぼ、いつも通りの賑やかさですよ〜。
 
 

札幌では、夜はコンビニや個人のお店などで自主的に行灯を消していたりで
普段はまばゆすぎるネオンや照明が少しだけ大人しいくらいです。
 
  
 

「被災したばかりだし北海道に観光なんて不謹慎では…」
などという心配はご無用です! 
北海道は食や自然を楽しんでいただく観光地の集合体でもあります。
道内外の皆様たちに来ていただくことで成り立っている地域が多く
観光客の皆さんを待ちわびています!

 
という具合に、元気な観光エリアはたくさん通常営業してるので、、、
 

道外の皆々様!今が観光シーズン真っ盛りの北海道へ
美味しい秋の味覚、紅葉、温泉、イベントを楽しみに
どんどん旅行にいらしてくださいまし!!

 
 
 

 
 
 
 
さてさて、
秋晴れといえば海(なぜ)
 
 
私の行きつけ、石狩川と日本海が合流するエリア
自然保護区の自主パトロールへ。
 
 
歩きながらさらっとスナップ写真を撮ってきたので
なんとなくご覧くださいまし。
 

 

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手持ちiPone動画でブレブレですが、海!
 
石狩浜
 

 
夏には緑に覆われていたこのエリアも
今やすっかりススキ色・笑
 

北海道の初秋は地震の騒ぎで皆があたふたしてるうちに
過ぎていき、いつの間にか9月も下旬に。
  
 

あとひと月もすれば(もっと早いか?)初雪が来るでしょう。
  

そのまま根雪になることはまずなく、一度溶けるでしょうが
それを合図に晩秋も終わり、冬がやってきます。
 
 
これ以上、大きな災害が日本中&世界中で起こらないことを願いつつ。
 
 


そろりそろりと日常へ

巨大地震から今日で一週間。
 
 
 
まだまだ被災地は大変な状況が続いていますが
ようやく物流も戻りつつあり、交通網も少し(だけ)増えたことで
食料や物資、人などの重要事項が現場に届きだしているようです。
 
 

少しづつ、少しづつではあるけれど
冬が来る前に絶望的な状況から改善され始めて本当に良かった。。
もうすでに朝晩の冷え込みが厳しい地域もありますが
これが本格的な冬ならばさらに何十倍もの災害になっていたと思います。
 
 

ライフラインが復旧し、稼働できる地域の人々は
被災地のためにも日常を回していかねば。ですね。
 
 

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そわそわしててもしょうがないので
まずは北海道神宮へ素早い復興と今後の被害が広がらないように
お願いに行って気分だけでも落ち着ける。
 
 

意外なことにアジア圏のツアーの観光バスが何台か停まっており
この切ない時期の北海道に来てくれてありがたいなぁ…と思ったり。

 
 
そうそう、七五三の羽織袴を着た男の子がお参りに来ていて
どうやらこのアジアのツアーのご家族だった模様。

せっかくのめでたい家族の記念だから、パパさんも写真に写るように
シャッター押してあげようかな?と寄って行ったら
ちゃんと、ツアー専属のプロカメラマンが同行してて
バシバシたっくさん写真撮ってもらってました!
  

よかったよかった♪
家族だけでお出かけすると、パパやママが交互にシャッター係に
なってたりして「家族の誰かが不在の写真」が多くなりますよね…
  
私は今まで大好きな写真で食べさせていただいてきたので
こういう現場に出くわしたらシャッター係を申し出るようにしています。
 
 
もちろんいちいち
プロのカメラマンなんですぅ〜なんて言いません。
ただ「よかったらシャッター押しましょうか?」と声をかけるだけです。
 
ここで一枚でも二枚でも撮った写真が何十年先までも残っていけば
子供達にとって大事な思い出&宝物となりうるわけですし。
 

日常の生活の中で、写真でできる小さな恩返しを心がけています。
エラそうで笑っちゃいますが、写真行為に対しては誠実な私です・笑
 
 

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神宮のあちらこちらに大量のどんぐりが落ちていて
あ〜、ドタバタしてるうちに秋が深まってきてるんだなぁ…と。
 
 

本来ならば、食&芸術の秋真っ盛りな土日に
この震災の影響でいくつかのアートイベントや
仕事までもが無くなってしまったけど(←ひえええ..)
まずは今、元気に暮らせていることに感謝。
   

ここは踏ん張りどころ! みんな同じ。
絶対に良い方向に転がっていくに違いないのだ!!
 

 
 
 

地震の前日、北海道の中心から主に西側エリアは
南から北までとんでもない台風が直撃して各所で停電や倒木、
建物の破損などの被害があったばかりでした。

 
 

私の居住区、札幌市内も珍しく激しい雷がしばらく続いて
我が家のベランダからも時々でっかいイナズマが走るのが見えて
不謹慎にもその一瞬しか見られない鋭い光に引き込まれてしまった。。
 
  

たまたま持ち帰っていた仕事用のカメラを持ち出して撮影。
イナズマがどこに走るのか読めないので手持ちでぐるぐる
数撃ちゃ当たる方式で収めた光を作品にしました。
 
 
 

遠くて平面に見える ”空” という場所にも
雨、稲光りがその隙間に存在することで
ここにもまた奥行きが生まれているのだな、と。
 
 

⬇︎どうぞどうぞお立ち寄りくださいまし。
p:blog

スクリ


北海道胆振東部地震

9月6日午前3時7分
北海道の胆振地方を中心に起きた大地震により
残念ながら命を落とされた方々のご冥福をお祈り申し上げます。
お身内の皆さまのご心情、いかばかりかと思います..

 
 

そして大きな被害に遭われ、未だ不便な生活を余儀なくされている
多くの皆々様にも早く日常の生活が戻ってきますように。

 
 
 
私も札幌市の自宅にて就寝中でした。
幸いなことに、マンション1Fにある自宅は多少揺れに強いようで
破損も落下物もなく、同居の母、インコ6羽ともに無事です。
さらに仕事場のスタジオ、カメラ機材、Mac周辺機器、すべて無傷です。
  

道内外よりご心配いただいた皆様
ありがとうございました。 
現在札幌はほぼライフラインが復旧し私も既に通常業務に戻っております。
(清田区や東区の大規模な地盤沈下の被害があったエリアはまだかも…)  
 
  

ガソリンが手に入り、物流が動き出して食料が少しづつお店に並び、
家に明かりがつき、トイレや水道の心配がなくなるって
こんなにも幸福なことなのか!と北海道民は大きな気づきを得たと思います…。
いつもは「引っかかったぁ〜」と思ってた赤信号さえも愛おしい!!
 

 
メインだった震源地の発電所がまだ故障中で、電力が充分ではないです。
通電した道内地域は引き続き節電を心がけていきましょう。
 
 
  

6日の朝は地震と同時に停電になり、モーターで稼働している水道もストップ。
ガスはプロパンなので使用できました。
 
飲み水やトイレ用の水の確保、老母がトイレが近いので公衆トイレへ
連れて行ったりと、我が家は少しの時間不便でしたが 
同日15時〜16時頃には電気、水道も復活し水、トイレ問題は解消しました。
 
TVのニュース通り、数日間は通電地区、停電地区が入り乱れ
札幌市内でも2日ほどの差がありました。
 
 
私の住む地区はほんの少しの不便で済み、老母がいるので助かりました。
あ、老母と言ってもまだ生きがいの仕事に短時間ながら週4で
行っているので口と頭は達者、足腰の老化以外は大丈夫ですけども。。 
 

 
未明の大地震で揺り起こされた後、
iPhoneのライトを頼りに母&インコたちの無事を確認したのち、
すぐ鍋にとりあえずの飲料水だけ貯めつつ速攻で着替え。
(停電だけど、タンク内の水がちょろ〜っと出てた)
  
 
兎にも角にもスタジオの仕事道具たちが気になりすぎて
地震から30分後には家を出てスタジオへぶっ飛んで行きました。
余震が心配なので念のため母も車に乗せて。 
  

すでに信号機はすべて停電していましたが
早朝4時前で他の車も少なかったのでなんとか大丈夫でした。

スタジオのある岩佐ビルは札幌で一番古いビルですが
かつてラムネ工場だった建物なのでどっしりと頑丈で
スタジオのある1Fは上の階より揺れに強いらしくすべて無事。
 

「Macが〜っ!EIZOの4Kモニターが〜っっ!!!」と心配しましたが
何一つ、全く落下しておらず、ひとまずホッと脱力。。
  
更なる余震に備え、暗闇の中またiPhoneの光を頼りに
シェアしているフレメン写真製作所のも、私リトミコフォトグラフィーのものも
モニターやカメラ機材、ストロボ機材、本棚上部の重い写真集などを下ろし、
とりあえずドッチャ〜っ&わっさ〜っと安全なスタジオスペースに広げ、
モニター類は寝かせて安全に養生してきました。 ふぅ。。
 
 
カメラはもちろん専用バッグに入れてたりしますが
頻度の少ないレンズたちはケースに入れて棚に並べていたのでそれも心配で。
幸いにも仕事道具も破損なし、機材の安全確保もしたところで
ひとまず安心して自宅へ戻りました。
 

帰路の5時頃にはもう、暗いコンビニに水や食料を求めて人が溢れていました。
それも今現在は、パンやおにぎり、お弁当類は品薄なものの
スーパーも営業再開し出したので、大混乱は解消されています。
これはもう直ぐ日常並みに戻るかと。
 
 
 
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地震直後はインコ’sみんな大騒ぎだったけど、今はもう通常営業。
1羽飼いだったら精神的ダメージも大きかったかもしれませんが
6羽いるので、お互いに心強かったと思います。インコは本来群れなので。
 
 
  
 

それと今回特にありがたかったのは、
数年前に退職&結婚し、現在は家族で関東在住の
元アシ子・カナモリが遠隔で情報をバックアップしてくれて
めちゃくちゃありがたかった!!!!

 
  
 

電波がどんどん悪くなってネットも繋がりにくくなった頃に
iPhoneのメッセージアプリを使って
近隣の給水所、避難所、電気復旧などのタイムリーな状況を調べて
遠隔で情報を送り続けてくれました!
まだ達者とはいえ、地震の数日前に足を捻挫して満足に動けない母がいたので
助かったよ〜〜〜。  

 
  

途中でこちらからは電話もメールも送れなくなったけど、
相手からの送信メッセージはギリギリまで届いてて
最後に「送電一部再開!」という希望のメッセージが届いた後完全圏外に。
情報弱者になっていたところ、本当に心強かったです。
   
 

ありがたい、本当にありがたいサポートでした。
被災地には情報が届きにくい、ということを身をもって理解。

もう辞めて7年も経つのに、心配してくれて感謝!
彼女は思えば一年も在籍してなかったのだけど、
そのあとも関東へ引っ越すまで時々交流があったりして。
今回は的確な全力サポートが心に沁みました。。。(涙
 

 
東京で頑張ってる元アシ君も地震後にすぐ連絡くれたり、
私も道内在住で今も繋がりのある元アシ君たちの安否確認をしたり。
 

名物元アシ・エンドウくんは、母とトイレを求めて車で移動中に
近所でバッタリ遭遇!直接無事を確認できました。
もともと住んでるエリアが近いのだけど、こっちは車内、あっちは歩道で
お互いワタワタ〜っと窓越しに10秒くらいの安否確認だったけれど  
1分ズレてたら遭遇しなかったかもしれないので不思議なタイミングです。
 

それぞれに数ヶ月から、数年というまちまちな期間だけど
関わりのあったアシスタントさんたちのことはずっと覚えています。
写真の道に進んだ子も、別の道で頑張ってる子も、良きご縁で出会った子ら。
みんな幸せになってくれるよう、いまだに思い出しては願ってます。
  
 
 

  
今回は北海道がドーンときましたが
大阪も台風の後、大きな被害が解消されない地域もあり
被災状態が続いていますね。。
 
ここ数年、日本だけでなく世界中あちこちで大きな自然災害が起こっています。 
地震大国の日本はどのエリアでも災害の備えが必要だなと痛感しました。
 
 
電池、懐中電灯、ラジオ、飲料水、薬、携帯の充電器(電池式がベスト)
数日間分の食料、ガソリン、ポータブルの暖房器具、灯油…
 

物流がスムーズになり、あらゆる品々が巷に戻ってきたら
我が家も改めて防災グッズを揃えようと肝に銘じました。
 
 
まだ余震が続いていますので
北海道内の皆様、お互いにできる備えはしつつ、気をつけましょう。
 
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余震に備えて、まだ数日は機材やモニターを寝かせ、養生して帰ります。