いろいろ変わりますねこの時期

この度アシスタントの飯田君が退社の運びとなり…まだ居ますが。

調理師専門学校卒業から写真スタジオ入社という異例な彼でしたが
1年2ヶ月の間、カメアシとしてバタバタと過ごすなかで
少し大人になり色々と見えて来る将来図に変化があったのでしょう。

本来目指していたものの遠ざかっていた 料理の道へ
また一から修行しなおす決意ができたようです。

やりたい事があるのは幸せです。

面接で「印象に残る人材」になるべく、挨拶から教え直しているところです。

22歳、10代で板場修行に入る人もいますので
寄り道したブランクを埋めるべく頑張って欲しいなと。

チャレンジに年齢は関係無い!…というのは当事者の思いであり
受け手にとっては、そこも非常に重要な要素であるのが「現実」です。

 

1年2ヶ月という在籍期間はウチでは「長いほう」です。

1週間で逃げる人もいれば6年半も頑張ってくれたり…アシ達も色々ですわ。

ちなみに短期間で辞める中で、一番多いのが…写真学科卒業、の人達でした。
夢と現実のギャップが激しいのか、辞めた後みんな違う職業についてしまいます…。

何度か書いてますが
うちのHPみたいな写真で食ってるスタジオはありませんよ〜
あれは本業の『広告写真』以外の個人作品を見ていただくためのHPです。
本来我らは写真が好きで入った仕事なもので、あれらはただ好きで撮ってる写真です。
職業として食って行くための写真とは別次元です。

実際のカメラマン仕事は、地味でハードで時間と忍耐との戦いです。
デジタル化の現在においても、アーティストなどでは無く
地道な職人仕事であることに変わりありません。ただしセンスは問われますが。

撮影の現場に関わるたくさんのクリエーターたちとの共同作業が仕事ですので
個人的なアート性よりも、要望を高いクオリティで具現化できる職人魂が必要とされます。
毎日華やかなモデル撮影ばかりしてるわけではないので。

とはいえ、アートシーンそのものに無関心なのでは話になりませんが…
仕事写真に追われるだけでなく、個人作品の制作も楽しめるのが理想ですかね。
普段、興味を持って個人創作していればモノを見るセンスに良い影響もでてきますし。

コマーシャルスタジオの撮影内容は非常に広いです。
故に勉強して幅広いスキルを身につけて行かなければ生き残れません。
自分の好きなジャンルの写真だけ、を学びたい人が続かないのは当然なのかもしれません。

なんかいつになく固い話をつらつらと書きましたが…

と、いうわけで。

先々週の木曜日より「アルキタ」誌において

アシスタント 募集をしておりました。

やはり不景気なのか、10日を過ぎてなお
予想をグッと上回る履歴書が続々と届いてましてびっくりしてます。

ですが、いつまでも切りがないので
本日を持ちまして 今回の募集を終了とさせていただきます。

たくさんのご応募ありがとうございました。

応募多数につき書類選考の上、追ってご連絡申し上げます。

 

今回は当面アルバイトとしての募集なのですが
それでもけっこうな数になりました。

不景気の余波がここにも。

履歴書だけの人はわずかで、写真プリント同封の人、作品ブック郵送の人…
アピール方法は様々ですね。

 

飯田君の面接結果を気にかけつつ、フレメン新アシの面接を行うという
なんとも落ち着かない月初めです。

DPP0132
「みなさま今までありがとうございました。」