やっぱり職人は頼りになる

先日の撮影で望遠レンズのを三脚に固定するための三脚座の
ネジが締まらなくなり、キヤノンのサポートセンターへ電話したら
「付属部品の修理交換はしていない。オンラインストアから
15,000円で商品を購入してください。」と冷たくあしらわれる。。。
 
 

このレンズ自体まだ3年ほどで、そんなに使用頻度は高くなく
今回初めて三脚座リングを取り外して使用しだけで(使用法としては問題無し)
あっさりとネジがイカれてしまったのだ。
 
 

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この台座の部分ね。
 
 

これさープロ仕様のお高いレンズだよね!?
たった一回外しただけのネジがダメになるって、どんなしょぼさ???
 
 

そもそもプロが使うことを想定してるのに、
おたくの部品が初期不良だったんじゃぁないの??
10年選手の他の望遠の三脚座ではなったことないですよ!
 
 

言いましたよー。久しぶりに。
こちとらF1の機械式カメラ時代から一眼レフはず〜っと
キヤノンで仕事してきた『愛』があるもの。
 

二十数年のキヤノン愛。
優しいだけがファンじゃないぞ!
愛すればこそ、伝えておきたいことがある!!
 
 

売ればそれでおしまいなのか?
些細なアフターケアはビジネスにならないから損??
キヤノンユーザー蔑ろにしてない???

 
 

もちろん窓口のお兄さんはマニュアル通りの「対応できかねます。」だったよ。
 

いや、、、お兄さんが悪いわけでも対応が悪いわけでもないんだ。
 
 

デジタルカメラになってから昨今、細かい修理を続けてるメーカーは無くなって
周辺部品ごと丸っとユニット交換、商品自体を買い替え、ってのが一般的になった。
 
 

ゆえに、ネジ一本の故障で、とんでもない修理代(交換代)が請求されるのよ…
 

昔のキヤノンだったら普通に修理してくれたよ。
さすがにネジ一本のだけのために15,000円(三脚座部分のみ)を払ってられない。
 
 
 

スタジオにある精密ドライバーでなんとか自力修理を試みるも
ネジが小さすぎ&カッチカチに締まっていて、力任せにやったら
ネジ山がエグれてさらに悪化しそうに(汗
 

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ということで、長〜い前振りだったけど
機械式カメラ、レンズ修理のマイスターの元へSOS!
 
 

その名も
『山下カメラサービス』さん! おぉ、神よ!!
 

昔、4×5カメラのレンズや、機械式一眼の修理で時々お世話になってました。
 
 
 

もう札幌で、アナログ修理をしてくれるのはここしかあるまいよ…
 
 

台座の内部の部品を修理するためのフタがあって、
そこをぱっくり開けると故障の原因が丸見えに。
 
  

いやはや、自力でこじ開けるの諦めて正解。
マイスターでも「おっ、なんだこれ随分硬いな〜」と難儀してたので。
 
 

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え、ボルト外れとるがな。
 
 

開けてがっくし脱力。
ネジが折れて破損してたわけではなく、
ただ内部のボルトが緩んで外れただけだった!
 
 

いやいやいや、、、
危うくこのためだけに15,000円で新品買わされるとこだったぜ。。
 
 

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久しぶりにお願いして、
本来はキヤノン製品は専門じゃないんだけど…と言いつつ
ちゃちゃ〜っとボルトを締めて直してくれました!
 
 

しーかーもー!!
 
 
 

「ただネジ締めただけだから」と言って頑として
作業代金を取ってくれず。。。
かなり押し問答をしたけれど、神マイスターは
どんどん作業場の奥へ奥へ逃げて行ってしまい(笑
 
 
 
 

ううう。職人魂、男前すぎます。
 
 

痛い出費が〜!!と凹んでいたので本当に有難かったです。
 
 

近いうちに何か美味しいものをそっと贈ろう。
 
 
 

 
何でもかんでも新品と交換、って時代になったからこそ
直せるものは手をかけて蘇らせてくれる職人さんの
ありがたみが身に沁みました。
 
 

山下カメラサービスさん、
まだまだお元気でずっと続けて欲しいです。
ありがとうございました!!!