宝の持ち腐れ

愛用していたカラー印画紙の製造中止を受け
アナログで創作を続けて行く限界を感じたばかりではありますが

今日はもっと遡った、どっぷりアナログなブツを紹介。
 

昨年秋ころ、帰宅するとテーブルの上にポンと置いてあった。 
12.JPG 
ん〜・・・職業柄、中身が何であるかはすぐ分かったけども

いかにも「誰かの遺品」なオーラにちょっとたじろぐ。

開けてみると
13.JPG

何か…あの有名なアレっぽいですが・・・どしたのコレ?

 

予感的中、
母の友人のそのまた友人のご主人の「遺品」だそうで。。。
 

生前元気な頃は、たいそうな写真道楽のご主人だったとか。

遺品の整理をしていたところコレがぽっかり出て来たはいいが
ご家族は誰もいらない、との残念な一致で「燃えないゴミに出そう。」という事に。

風前のともしびだったのを、たまたま母友が聞きつけ
「友達の娘さんがカメラマンだから〜」と貰ってきてしまった、とさ。
 

ご遺族も、自分たちにはさっぱり分からないから
「写真をやっている人に貰ってもらったら、お父さんも喜ぶ」とのお話だったらしく...
知らぬ所で勝手に話がまとまったようです。
  

いや、、、待て待て待て。

重い! 知らない人の遺品・・・荷が重過ぎる・・・!!

そしてお父さんも別に喜ばないと思うんだっ・・・!!!
 
 

ぶっちゃけ「ど〜すんの?こんなの貰って来てーっ!!」という手に余るVIPカメラです。

DPP_0011_1.JPG
祟られないよう、とりあえず念入りに磨いてみました。

 

いらなかったら捨てて。との伝言付きだったようですが、捨てられるか〜!
身内の遺品のほうがまだ気が楽だわさっ。
  
こういったカメラに詳しい、同業の大先輩に見て頂いたら
ライカの中では「それほど」高い方ではない機種、とわかりちょっと安心。でも当時は高かったでしょう。
 

今は残念ながら使えません。
オーバーホールしないとシャッターもフィルムの巻き上げも動きません。
完動品でも、どっちみち使いこなせません…私には。

フィルムカメラは作品撮用に日々使ってますが
ライカはちょっと、使い手を選ぶような気がします。
私の撮影スタイルには合わないですし…コレで何を撮ったらいいのか分かりません。

 

しかし、
あわやゴミに!というところを、縁あって我が手元へたどり着いたわけですから
いずれはカメラとして現役復帰させてあげたいもんです。 

アナログカメラを修理できる職人さんがいるうちに直してもらおうかな。
今やこの職人さんも貴重な存在になってきてますし。
なにより動かないカメラってだけで不憫だ。
 

修理代だけで、イマドキの安いデジタル一眼が買えそうですが・・・
 


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