p:blog 更新してますよ〜

ただいま作品として制作進行中の
dimensionシリーズ。p:blogにて更新中!
  

仕事そっちのけで(えぇっ!?)取りかかってます!
  
  

この「dimension」という言葉には多様な意味が含まれています。
 

タテ・ヨコ・高さの「奥行き」
2次元、3次元、など物理的空間を意味する「次元」
はぁぁ?? という共感しがたい世界観を表現した「次元がちがう」
  
  

などなど、いろいろあります。
  
  

今わたしが意識して制作してるのは
奥行きの方です。
 

仕事柄、車移動の日々のなか
信号待ちで止まっているときに

もしかして、この目の前に見えてる町並みは本当は平面なんじゃないか?
  

信号が青になって、私が前進するごとに世界が作られ
奥行きとははその都度の積み重ねなのではないだろうか?
  

真冬の峠越えも当たり前のわたくし。
たびたび強烈なホワイトアウトに遭い、前後左右の判断もつかない
ただただ真っ白な世界に閉じ込められます。
  
  

その恐怖たるやハンパないのですが(笑
他の車に追突されたり、雪に覆われて脱出不可能になるので
停まることもできず、ひたすら自分の運と愛車を信じて進む訳です。
  
  

ほんっとにうっすらも見えないほどのホワイトアウトは
実際の距離としては、数分の出来事なんですけど
その体感時間としては永遠、フォーエバー、エターナル、苔のむすまで。
  
  

そんなときいつも頭に浮かぶのがシュレディンガーの猫的な世界。
本格的な物理の話は説明できませんので…各自検索してくださいねー!
あ、一応高校では物理選択だったんだけど役立たず(笑
  
  

私の場合は、箱の外のあなたではなく、中の猫視点です。
  
 

どこまで走ればこの真っ白な世界から抜けられるんだろう…
ただ白いだけのこの空間が永遠に続くだけなのでは…。

いや、
本当はこの時点で外の世界なんて存在してないんじゃないのか…?

私がこのホワイトアウトを抜けたとき
はじめて、景色というものが作られるのでは?

ホワイトアウトにあって死んでいる私と
無事に脱出して元気に仕事してるわたし。
どちらの私も同時に存在している? パラレルワールドなの?

みたいな。
まぁ、そんなに深くないんですけども、そんな不安感。

なーんてことを、悶々と考えながら峠越えしてるんです。
 

このホワイトアウトに閉じ込められ、前後・左右・上下という
3次元の感覚が奪われる状態と、自分が移動することで作られる奥行き、
という不確かな空間を「写真」として表現したいのです。
 

それらを突き進めていくと、必ず時間の概念ってなんやねん!という
物理学的なとんでもないカベにぶち当たるわけですが
うっかりそれに気づいてしまったばっかりに
制作の手が(いや頭かなー)停止してしまうこともありました。
 

移動距離=奥行き=時間

奥行きを意識して表現しようとすると
おのずと、3次元・4次元のほうに繋がっていきます。
  

今はそれも含めて一枚の写真として表現する方法を
ちらっと思いついて進行中です。
 

◯◯アートとかではなく
まず「写真」として成立させるべく試行錯誤中です。

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暑いときは水浴びにかぎりますねぇ。