鉱石マニアの聖地

なにを隠そう、

子供時代の伊藤家には
ゴロゴロと大きなアンモナイトが そこらへんに置いてあり
デカい水晶の原石やら、なにか色とりどりの原石やらが
標本棚にずら〜〜〜っとディスプレイされていたのです。

 

べつに金持ちでも何でもないサラリーマン家庭でしたが
高度成長期、バブリーだった時代の某・建設会社勤務だった父のコレクション。

この時代、日本は建築や橋、高速道路建設のラッシュで
建設業界のサラリーマンが一瞬、羽振りが良かったんですYO!

 

酒もギャンブルもやらないひとでしたが 稼いだお金で鉱石ばっかり集めてましたねー。

あくまで「鉱石・鉱物」マニアであって、宝飾品は興味無し、という輩です。

 

そんなこんなどんなで

かねてから見てもらいたい石があり『山の手博物館』に行って来ました。

*写真は許可をいただいております。

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鉱石好きにはたまらんのう〜

よくある、パワーストーンの店とはかなり方向性が違うので
一般の女子受けはまったっくしないと思うよ。

純粋に鉱石・鉱物の研究者がやってるみたいなんで。

まぁ、どんなとこか見てくださいませ。

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この日は受付にお姉さん一人いるだけ。

けっこー無造作に置いてあるけど防犯的に大丈夫なんだろうか

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我が家のはもちろんこんなに大規模じゃなかったけど
いかにも「標本です」ってかんじの陳列っぷりはすごく似てる。

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直接手に取って、ほほぅ…などと言えるコーナーもあったり

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私が子供の頃から一番好きな石・オパールさん

この七色の不思議な色彩にすっかり魅了され
父のコレクション部屋でいつも「いずれ私のモノに…」 と、ほくそ笑んで眺めていました。

ほしかったな〜

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右上のアメジスト、通称「紫水晶」は我が家にも2つありましたね。

大きな石のなかにびっしり、パープルの水晶が貼り付いてるんですわ。
子供の頃は、価値なんかわからないので「なんかケバイ…」と思ってました。

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けっこう死角の場所に平気で陳列しとります。

たぶん、鉱石好きに悪いひとは居ない、ということでしょう。
宝石好きとは似て非なるマニアの世界ですから。

いうなれば、鉄道オタクに近い精神世界かもしれません。

スピリチュアルなパワーストーンの世界とも違いますねぇ。

 

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この美しい陳列棚に囲まれた部屋に住みたいもんだわ〜

ハァハァ・・・

石も写真も音楽もドライブも

気づけば父のDNAを濃厚に受け継いでいる自分に乾杯。

写真と運転は、のちに役に立ったよ〜ありがとう。

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コレは、いつか手に入れたい!!と夢見ている 「水入り水晶」

太古の水がそのまま化石の中に閉じ込められている、というロマン溢れる一品!

揺らすと水が動いてるのが見えるんですよ〜

ほっし〜

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オーケンの中には、カビの生えたマシュマロ状の石がみっしり。。。

オーケンだけに、何か得体の知れぬアヤシさですな。

ちょっとうまそう。

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写真じゃわかりにくいですが、ほんとにボンって浮き出て見えるんですよ。

 

そろそろ皆さん、モニターのスクロールが大変になってると思いますんで…
この辺で許してあげます。

 

まぁまぁ、こんな感じのDEEPな鉱石の博物館です。

アンモナイト等の化石類はあんまりないので「鉱物」をメインに期待してくると違うかも。

 

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小学校のとき家が火事になり、超高温に焼かれダメになった石多数。。。(熱に弱い種類もある)

いくつか残った値のある石も
新居へ引っ越す資金や家財道具を揃え直すお金に変わったようだった。

残念だけど火事じゃぁね〜・・・仕方あるまい。

 

二階が丸焼け、床が抜けたので一階は燃えた木材や、
消防車の水と泡と薬品でぐっちゃぐちゃのカオスな状態に。

屋根もあらかた無くなったので、一階から空が見えるオープンな家になった。

 

借家だったので保険の恩恵はまったくなかったが 
一階のタンスにあった金品・通帳のたぐいが無事だったのが不幸中の幸いでした。

 

オトナ達はエライ大変だったでしょうけども
子供チームとしては見晴らしの良い新築のマンションに引っ越せたので良しとした。

念願の自分の部屋!もゲットし、服も教科書も新品、ダメになった自転車も新調、
ついでにエレクトーンまで買ってもらって、私の中の火事の記憶は意外と明るい。

ぜ〜んぶ新品〜! キラキラしてるぅ〜♬

ってかんじっすかね。

 

そのせいか、燃え盛る我が家を目の当たりにしてるわりに
火が怖いとか、サイレンの音に恐怖感が、だとかのトラウマは何もない。

けが人無し、インコも金魚も無事だったし。

子供って単純ですわ。

 

そんな石オタ父もだいぶ前に亡くなり、現在我が家には 兄が長年隠し持ち(え?)
そのまま忘れて引っ越したあと見つかったという、 この赤い石が父の遺品として手元にある。

 

そうそう、この石の名前を知りたくて山の手博物館に行ったんでした。

あいにくこの日は
館長さんも、石に詳しいスタッフさんも不在で…

 

いずれまた出直して、正式にわかったらお知らせします〜。