東川つづき

また来週、とか言ってる間にもはや週末なんだな。

前回更新の 「2009東川フォトフェスタ」の続きをば。
 
 
石川直樹さん
8月3日のブログにも色々書いている通り。。。ファンです、写真の。

直接お目にかかった事が無いので、お人柄は計り知れません。
当然ながら彼が世に出して来た作品に対して反応しております。
 
石川さんについては、写真のみならず、文筆、各種メディアへの露出など
ジャンルを飛び越え幅広〜く活動されているので
ご存知の方も多くいらっしゃるのでは。

なのでその辺、詳しい事は端折ります…失礼。
 
まず会場内、
大小合わせて100数枚のプリントがびっしりと。
入ってすぐのところに、北海道で撮影したものを発見! ちょっと小躍り。
 
写真集を見るとよく分かりますが
北極、富士山、どこかの洞窟、様々な民族の「家」、そこに暮らす人たち
まったくもう…どこまで広大なフィールドなんでしょ。
北海道から南極まで…本当にこの人には国境とか人種の壁とか関係無いんでしょう。
見たいものを見に行って、それを撮りたかったから撮った、という感じがします。

写真がとてもストレートで、良い意味ですごく「普通」なんです。
沢山の写真をじっくり見ていても疲れない、ずっと見ていられるような。
辺境の地のすごい風景もあるのに、力を抜いて楽に眺められる。
 
イマドキ流行の「ふんわり優しい」癒し写真とは全然違うものだし
かといって「この混沌とした世界の表裏を鋭く切り撮って…」というジャーナリズム系では無い。
じゃぁ「熱き冒険者魂」を発揮したサバイバル感満載の・・・とはもっと違う。
「被写体=地球です」っていうほどバリバリのネイチャーフォトでも無い。

 
どれでもない普通の……旅の記録?に近いようなシンプルな写真。
しかし、単に記録写真と言い切れるほどすっきりと整理された写真でもない。
もうちょっと視線がユルくて優しい。
アート性とかメッセージ性とか余計な感情抜きの、普通に見たまま撮った写真

(いや、ファンですからね!)

 
被写体を良く見せるようなモノ主体で撮っていない、
自分の思想を写真に反映させて創り上げてるわけでもない
あくまで自分の目で見たまま撮りましたという雰囲気の写真だな〜と。
だから見ているこちら側も、自分が実際に今その場で見ているかのような自然さで
彼の写真にスッと入って行けるのだろうか。ただ見る事に没頭できる。
 

誤解を恐れずに感想を言ってしまえば
石川直樹さんは、「写真家」でも「冒険家」でも無いのかもなぁ…と。
プロフィールの便宜上はさておき。

(いや本当、ファンですからね!)
 

いえ、ステキな写真をたくさん世に出しているし、
死ぬか生きるかのサバイバルな体験も数知れず、なのでしょうが。

ん〜…旅をする、山に登る事、と写真を撮る事が同等であり、ひとつながりの形であり
旅をしたから写真を撮った、のでも、写真を撮るために旅に出た、のでも無い感じ。
その行動全体で一個の作品、表現なのでは?と思わせる。
何かの光景に出くわして反応する事が仕事。みたいな。

なんというか…こう、もっとアバウトに
職業:ヒト(好奇心旺盛・良く動く)
ぐらいな感じでどうでしょう。

淡々と透明な常温の水、のような写真だなといつも思います。 

(なんかもうすんません、ファンですから本当に!)



 


 


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