安田侃さんの彫刻に会いに

前回の川俣正さんの岩見沢プロジェクトの後に
隣町の美唄市へGO!
 

美唄といえば
アルテピアッツァ美唄の安田侃作品群が有名ですが
実はそこからさらに山道を進んだ先にもひっそりとあるんですよ。
 
 
あ、写真の方は今回軽いスナップです…すみませぬ。。
スズメバチ事情がありまして
ざっくりとしたロケハン的な写真で申し訳ない。
 

とにかくずーーーっと延々スズメバチに追い回されてて
じっくり止まって撮れなかったんですわ。。。
実はわたくし、一度スズメバチに刺されてるので2回目はヤバイのです!
アナキラフィシーショック気をつけねばいかんのです。

 
 
 
こちらは後半の作品たちの手前の山の中の公園にある
「炭鉱の碑」という作品

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近隣の工事関係者しか通らないちょっと寂しい森の緑地公園の広場に、
力強く天に向かって伸び行く白き三本の柱。
ちょうど背景の森の緑とのコントラストが美しかったです。

 
で、

ここからさらに山の奥へ奥へと進んでいくと
「炭鉱メモリアル森林公園」という旧三菱美唄炭鉱跡地にも
3作品が鎮座しています。
 

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札幌駅のエントランスの白い石バージョンが有名ですが
こちらは渋いブロンズ製です。
 

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石炭の採掘場の壁のような(?)質感です。

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一つはこの建物の中に丸い石の彫刻が展示されてたのですが、
鍵が開いておらず中に入って撮れず..
外の汚れきったガラス越しにもなんとなく見えますが
ガラスの反射と写り込みが激しすぎて撮らずに覗くだけ。
 
  
セミとスズメバチの羽音と、近くの工事の音が単調に響いて
札幌のことなど忘れてしまいそうな山の時間。
 
 
私が生まれて間もなく亡くなった伊藤家の祖父は
炭鉱景気に乗って仙台から、三笠市にやってきた炭鉱マンでした。
宵越しの金は持たない人だったらしく、得意の三味線や尺八で
一座を引き連れてあちこちの炭鉱を回ったそうです…

  
そして母方の親族もこの美唄出身で
母の弟である叔父が、高校の時に安田侃さんと同級生で
斜め後ろの席だったそう。
きっと侃さんはそんな昔のこと覚えていないだろうけど。
 

さらに別の親戚(母の従兄弟・故人)がアルテピアッツァ美唄の
初代の事務局長を務めていたりして、
小さな小さなご縁を勝手に感じています。

 
 
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かつてこの山には絶えることなく採掘の音や人の声が
響き渡っていたんだろうなぁ。 
 
 
北海道のあちこちの町が炭鉱景気で賑わっていたらしいけど
閉山して多くの人が去って行った町は今もずっと厳しい状況で。
いや、日本そのものも厳しいけども。

 

 

最初の作品の場所も、このメモリアル公園に着いてからも
何匹ものスズメバチにロックオンされ続け・笑

35度の気温でもノースフェイスのナイロンジャケットを羽織り、
頭〜首回りは長〜いストール二重に巻き、民俗調に防御。
それでも奴らはジーンズの上からでも刺してくるので油断できない。
  
一度目の時は腫れと痛痒さだけで済みましたが
病院でも二度目はどうなるかわからないよ、と警告されておるのです。

 
 
それと、今の時期は特に
スズメバチ対策も重要ですけど
この場所は熊も出没してるそうなので
お子様連れや、単独で行かれる方は熊鈴を鳴らすなど、
なにとぞ十分お気をつけください!