宝の持ち腐れ

愛用していたカラー印画紙の製造中止を受け
アナログで創作を続けて行く限界を感じたばかりではありますが

今日はもっと遡った、どっぷりアナログなブツを紹介。
 

昨年秋ころ、帰宅するとテーブルの上にポンと置いてあった。 
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ん〜・・・職業柄、中身が何であるかはすぐ分かったけども

いかにも「誰かの遺品」なオーラにちょっとたじろぐ。

開けてみると
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何か…あの有名なアレっぽいですが・・・どしたのコレ?

 

予感的中、
母の友人のそのまた友人のご主人の「遺品」だそうで。。。
 

生前元気な頃は、たいそうな写真道楽のご主人だったとか。

遺品の整理をしていたところコレがぽっかり出て来たはいいが
ご家族は誰もいらない、との残念な一致で「燃えないゴミに出そう。」という事に。

風前のともしびだったのを、たまたま母友が聞きつけ
「友達の娘さんがカメラマンだから〜」と貰ってきてしまった、とさ。
 

ご遺族も、自分たちにはさっぱり分からないから
「写真をやっている人に貰ってもらったら、お父さんも喜ぶ」とのお話だったらしく...
知らぬ所で勝手に話がまとまったようです。
  

いや、、、待て待て待て。

重い! 知らない人の遺品・・・荷が重過ぎる・・・!!

そしてお父さんも別に喜ばないと思うんだっ・・・!!!
 
 

ぶっちゃけ「ど〜すんの?こんなの貰って来てーっ!!」という手に余るVIPカメラです。

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祟られないよう、とりあえず念入りに磨いてみました。

 

いらなかったら捨てて。との伝言付きだったようですが、捨てられるか〜!
身内の遺品のほうがまだ気が楽だわさっ。
  
こういったカメラに詳しい、同業の大先輩に見て頂いたら
ライカの中では「それほど」高い方ではない機種、とわかりちょっと安心。でも当時は高かったでしょう。
 

今は残念ながら使えません。
オーバーホールしないとシャッターもフィルムの巻き上げも動きません。
完動品でも、どっちみち使いこなせません…私には。

フィルムカメラは作品撮用に日々使ってますが
ライカはちょっと、使い手を選ぶような気がします。
私の撮影スタイルには合わないですし…コレで何を撮ったらいいのか分かりません。

 

しかし、
あわやゴミに!というところを、縁あって我が手元へたどり着いたわけですから
いずれはカメラとして現役復帰させてあげたいもんです。 

アナログカメラを修理できる職人さんがいるうちに直してもらおうかな。
今やこの職人さんも貴重な存在になってきてますし。
なにより動かないカメラってだけで不憫だ。
 

修理代だけで、イマドキの安いデジタル一眼が買えそうですが・・・
 


マイノリティ

*5月時点での状況を一番下に追記。

*後半に、翌日きたメーカーからの返答記事を追記しています。
 

たぶん、クロマグロよりもシロクマよりも絶滅危惧種な暗室民族。
しかしこちらの保護はどの国もしてくれないらしい。
 

手焼き用カラー印画紙
kodak社『SUPRA ENDURA』シリーズが製造終了・・・

とうとうこの日がやってきました。

もちろん、今や仕事分野への影響はほぼ皆無となりましたが
我々はまだ手焼きプリントで作品創作をしているのです。
 
どうしたものか・・・

打撃が大き過ぎるとかえって冷静になりますね。というか諦めなのかコレ。

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世界中の写真家達にも手焼き創作者はまだまだ多いですよ。

みんなどうするんでしょうか…フィルムスキャンしてインクジェット出力、というのが
手っ取り早いのですが、これがですねぇ。。。

引き伸ばしたら全然上がりが違うんですわ。手焼きの印画紙と。
印画紙ってことは、フィルムで撮ることに通じるので写真の質感が違います。(ラボは別で)
 

たいした違わねぇよ、デジ最強だよ、などと言い切れる人がいたら
その人はアナログを知らない若いデジタル世代か、自ら暗室作業で作品の創作をした事がないか…
どっちにしろ、アナログ時代に個人の創作活動をしてきていない人ですね。
やったことは有る…という程度なら、そもそも気にもしないでしょう。
 
 
弊社スタジオとて、仕事では完全フルデジタルですので
私たちは両方のメリットorデメリットを良〜く理解しています。
画像処理ソフトの優秀さも日々ありがたく恩恵にあずかってますけども…
いまさらデジタル無しには生きてはいけない身体ですけども。
 
 
アナログとデジタルの創作には違いがあるから、いまだ手焼き作家も多いのだと思うのです。

どっちが良いとか悪いとかのくだらない低次元の話ではなくて。
それぞれに「ならでは」の良さがあり、需要がある、という事です。

 
いまごろ、世界中で写真家たちが騒いでいるかも。。。
今後の創作活動の方法を変えざるを得なくなる訳ですから。
このブログと同じような文章が地球を飛び交っているかもしれませんよ。
 
仕事用のツールを変えて行かざるを得ないのは、どんな職業でも世の流れとして仕方のない事ですが
個人の表現活動のツールまで間引かれて行ってしまうのは残念です。
 
 
と、嘆いていてもはじまりません。
こうなる事はデジタルが世に流通しだした時に気づいていたんですから。

コマーシャルフォトの業界が総デジタル化した時にも経験してますし。
ここはひとつ前向きにいきましょう。
 

なにも写真が撮れなくなるわけではありません。
 
巨大プリンターを導入したり、数百万円のデジタルバックを買ったり、高性能スキャナーを買ったり、
一眼レフのみで創作していったり、、、道は色々あります。
 
 
まぁ、一番嬉しいのは…少し高価になっても今までどおりの供給を続けてくれる事。なんですけどね。
 
今年は全力で宝くじを買おうと決意。
 

〜〜〜追記〜〜〜〜〜

メーカー問い合わせの返答がきましたので載せておきます。

シートタイプになった箱入りタイプ(これが一般的)のみ製造終了で
ラボ向け業務用のロールタイプは引き続き製造されるとの事。
カラーの現像&定着液の製造も継続されるようです。

値段は・・・かな〜〜り高いでしょうが。巻きも長いですからね。

このロールは昔、以前勤務していたスタジオで使用してまして、
巨大なトイレットペーパー状のものです。

まだまだ仕事用にプリントしていた時代ですので
カラー&モノクロの手焼きプリントを担当していた私は
コレを暗室で自分の手の感覚を頼りに一枚一枚、
裁断機でカットして手焼きプリント(当時は完全仕事用に)してました。

昔はこれを別料金で裁断してくれるサービスもありましたが。
今後はどうなるのかな〜

ただせいぜい、四つ切りの幅がMAXなのでは…とも。
業務用の大サイズのロールをカットして販売してくれれば嬉しいですけど。

半切〜大全紙の伸ばしは今後、ラボに頼る事になるのかもですね。
 
 
まー・・・どれも、いずれは…という未来付きではありますが。

 
**後日追記・5月現在**

コダック社のカラー印画紙を継承するものはまだ有りませんが
現在はフジのプロフェッショナル用カラー印画紙を入手。

私は昔、このペーパーを使っていたこともあるので、まぁ…不都合はないと思います。
色や質感などの好き嫌いを言っている状況ではありませんので
このフジさまにありがたく、ありがたく乗り換えとなりました。

なかなかプロ用のはちょい高めですが、なかなかキレイです。


きょうのおやつ

アシスタント時代からずっと、お世話になっている
アートディレクターM氏より差し入れの一品。
 
お茶を飲みつつ、映画好きM氏の最近見た映画から捕鯨、
皇室問題についてまで、みんなで熱く語る。

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こんな時こそ、コンデジでささっとスナップして早く食べようと思ったら
白いせいかカメラがピント合わせにウィ〜ンウィ〜ンと迷い
めんどくさくなって結局、仕事用一眼レフを持ち出す。

アシにレフ版を持たせクリップオンストロボのバウンズで手抜き。
 

ちなみに、「難しそう…」と思われがちな一眼レフですが…逆です!

必要な時に言う事を聞かないコンデジよりも、使い慣れれば
一眼の方がピントも露出も自在に操れますからハナシが早いんです。
ゆえにいらんストレスも掛からない、というわけです。
 
ぜひ皆さんも写真の沼に足を踏み入れてみませんか・・・?
 

と、勧誘はさておき…おやつおやつ。

当スタジオが入っているビルのテナントで
『Sweet Lady Jane』というケーキ屋さんのもの。
撮影疲れの糖分摂取に、時々ここのシュークリームを買ってアシと食べます。

もともとはスイーツが得意ではないのですが、こちらのは甘過ぎず程良し。
 

プリンっぽい外見ですが、チーズケーキ?とのこと。

チーズ味、というよりはホワイトチョコに似た風味で甘い。が、くどくなく美味しい。
上の方はレアチーズっぽいしっとり感で、カップの下のほうが半熟卵のような不思議な食感。
 
 
長時間の税務署疲れでヘロヘロの身体にばっちしエネルギー補給できました。


春遠し

3月も中旬になろうというのに寒いぜ北海道。。。
 

カレンダーの上では春、という心の弛みから
油断してまたやってしまった。

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得意のお茶固体化です。

しかしな〜・・・今時期、たった一晩放置でこんなですよ?

あーやだやだ。。
 

東京辺りでは20℃の声も聞こえているらしいのに
なんですかねぇ。

いいかげんダウンジャケットを脱ぎたいものです。


アルテピアッツァ

仕事で『アルテピアッツァ美唄』に行ってきました。
 

美唄の山里に広がるこの空間は
元々小学校が有った場所。
 
旧・栄小学校の校舎をそのままギャラリー(&幼稚園)として再利用。
 

趣のある木造校舎の中、外の広大な園内には
世界的彫刻家・安田侃氏のオブジェがたくさん常設してあります。
安田氏はここ美唄市出身のアーティストです。
  
写真家・森山大道氏の写真展も開催された事もありますので
フレメンHPをご覧の皆様の中にも、足を運ばれた方が多いのでは。
 
 

コチラの白バージョンが札幌駅エントランスに、どど〜んと鎮座してます。 
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雪に埋まってます…
仕事用には、夏の写真を拝借する事に。今回は館内ギャラリーだけおシゴト撮影。
 

 
何度か訪れてますが、せっかくの屋外彫刻が埋没して見えないものもありますので
初めての方は、まず冬以外の観覧をおススメします…

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まだまだ積雪が多いので、園内を自由に歩き回る…とはいきません。

もっと引きアングルを・・・と下がったら
膝までズボッと雪にハマって、今年初転びとなりました。
 
このあとまだ取材先が残っていたのでジーンズが濡れない立ち位置で妥協。
納品に関係ない写真は手を抜きまくるダメな大人。
 
 
 
そういえば昨年の秋頃
母方の親族が集まった、とある場所に
安田侃さんのオブジェが展示してあったので
みんなで「うわ〜、これ高そ〜」などと下世話な事を言ってたら

なんと叔父が
 
「あいつ、オジさんと同級生なんだぁ〜」と、いきなりのアイツ呼び!
 
「ま、オジさんらの同級生の中じゃ一番の出世頭だなっ!ハッハッハ〜」
  

なにそれ! 初耳なんですけど〜!

おぉう、見慣れた叔父がなんだかちょっと神々しく見える…

 
そうだった、母方一族は美唄市出身者なんでした。
叔父とは高校の時一緒だったらしい。
しかし向こうは覚えてないかもよオジさん。。。
 

同じ環境下で育っても、進んだ未来は随分違ったもよう。
サラリーマンを全うした叔父の人生もそれなりに幸せそうですが…うん。
 
 
そしてさらに不思議とご縁があり、今はもう引退してしまいましたが
地元美唄で長年教育者だった母のいとこ氏が定年後
この「アルテピアッツァ美唄」の事務局長をしていたり。(現在は別の方に代わってます)
 
 
勝手に小さなご縁を感じつつ、パシャっと撮り逃げ。