吹雪とケーキ

数日前までの春のポカポカ陽気はどこいった・・・

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1月下旬あたりに逆戻りですわ。

せっかく先週、うちの町内の一斉除雪が入ってキレイになったのに…
朝からスネまで積もった雪をこぎながら 吹き溜まりにある愛車の発掘作業でした。

やれやれ

 

長いおつきあいのコピーライター Sさんの事務所におジャマしに。

手土産にケーキを持参。

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ちょっと過ぎてましたが、事務所の社長さんとカナモリも含め
ちゃんとハッピーバースデートゥーユー♪も歌いながら
4人でささやかなTHEお誕生日!の儀式をしました。

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クリステル風に斜め45度から撮ってみる。

おぉ〜・・・やっぱり美人アングルだわぁ〜!

せっかくなのでモザイク無しです。

Sさんおめでとうございます!


森山大道写真展

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に行って来ましたよ。

2009から続いた道内各地で巡回していた「北海道シリーズ」のラストです。

 

先日の雪まつり大雪最終夜の日中に行きましたが、思えばこの時間からすでに吹雪でした。

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薄暗いのは吹雪いてるからですよ…ブラジルからご閲覧のお客さま。

この芸術の森はちょっとした山の麓というか一部にあるので、雪が多い美術館なのです。

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おじさんがせっせと除雪した後からまたワサワサと積もっていくという負の無限ループ…

北海道民は毎冬、雪との戦いなのですよエジプトからご閲覧のお客さま。

「ほんとにこの雪が無くなる日は来るんだろうか…」と毎年思いますが
不思議にちゃんと4月には徐々に融けていくもんです。

モスクワからご閲覧のお客様にはお分かりだと思いますが。

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外は大雪でも中は何事も無かったかのような静謐さ (入口までは撮影OKだそうです)

 

いよいよ<最終章>になりました北海道シリーズ。

 

会場内には近年のデジタル撮影のカラープリントと1978に3ヶ月の滞在期間に撮影した
アレ・ブレ・ボケ・斜め切りのTHE  DAIDO MORIYAMA なモノクロプリントがずずずぃ〜っと。

総数350点も展示!

2009からの展示分も入っているので見たことのある写真も多いですが 広い会場内に
カラーの大〜伸ばしプリントがずらーっと並んでいるのは圧巻です。

にぎやかなパルコ展で見るより落ち着いて見られるからいいなぁ

しかしこれ、いかついプロ使用の一眼レフで撮ったものではないんですよ!
さすがに近くで見るとドットが視えますが、巨大なプリントなので離れて見ますし
昔からの作風を考えればまったく問題無しです。

 

何年も前に、横浜美術館で行われた中平卓馬展で挨拶されていた森山さんは渋〜いお方でした。

写真は不変な大道ワールドですが、やっぱりモノクロで撮った30数年前の写真の方が
とんがってるなぁ〜と。あ、別に昔崇拝者ではありませんよ。

当時の森山さんの「落ちてる」精神状態が写真から伝わってきます。
なんだか必死に、追いつめられながら撮ってる感じがしました。

1972以降、写真を撮れないという長いスランプに突入した森山さんが
かつて北海道開拓の記録を撮っていた写真師・田本研三さんの写真から思いを馳せた北海道へ。

『写真を撮る日々をとり戻す』ための北海道撮影だったようです。

心のバランスが不安定になるほどに、真摯に写真と対峙してたってことなのでしょうか。
…そんな経験はありませんから、あくまで想像ですが。

その後何故かこの写真達は長い年月、日の目を見ずにフィルムのまま封印?放置?されます。

 

フォトグラファー・写真家たちのなかでも

(精神的に)撮れなくなる→撮らない日々が延々と続く(時間や何かのきっかけで復活)
( 〃  )  〃   →無理矢理に撮り続けて持ち直す(気づかぬフリともいう)

のタイプがいるようです。

作品創作の写真家とは土俵がまったく違う話ですが
我々、商業写真の人間は確実に後者でなければ食べていけません…撮ってなんぼのお仕事ですから。

現在、多方面のメディアで活躍されているフォトグラファーたちも
商業ベースに乗った創作活動が多いでしょうから、やはり後者でなければ色々難しいでしょうねぇ。

 

今の森山さんもそうなのかもしれません。

三十数年前の高度成長期の札幌はどうだったか知りませんが
現在の札幌なんかとくに、街並、文化、人の流れ、音も匂いもパッとしない地方都市で…
森山大道が本意で激写したくなるほどの面白味があるとはどうも思えませんし。。。

とりたてて惹かれるモノは無いが、何か見つけて撮らねばならぬ…という気配が写真から。

 

ただ、写真一枚一枚に写っている景色がどう、というより

かつてスランプだった時代の自分と悶々と向き合った土地を今の森山大道が撮る、
という事がとても重要で、その長〜い時を経た今昔の写真行為全体が
ひとつの「北海道シリーズ」という作品なのでは。

と、勝手に想像。

違ってたらすみません〜

 

最後に会場内で流れていた撮影のドキュメンタリー映像&写真を見てたら

なんと、近所の商店街での撮影風景が出てきて喜んでたら
さらになんと、元アシE君の母上のお店のあんどんがドアップに!!

思わず立ち上がりそうになり、ひとりで笑いをこらえつつ悶絶してました。

 

これ、母上のお顔にご自身でコントみたいな落書きをしてあるオモロいあんどんなのですよ〜

それがDAIDO MORIYAMAの目に留まったとは・・・!!

あの渋〜い真顔で激写なさったのかと思うと!

すごいよ〜ほんと。

 

いつまでも若造たちなんぞ足元にも及ばないGODな現役であり続けてほしい。


冬ぶりかえし

昨夜で「さっぽろ雪まつり」が終わりましたよー。

夕方頃にとつぜん「見たい」と言い出した母を連れ 急遽、また雪まつりに行くハメに。

 

行く途中からものすごい大雪がわっさわっさと降って来ましたが
そのうち止むでしょ〜とのんきに会場へ向かう。

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見えねぇっす…

一眼レフを鞄から出す気も失せる大雪。。。壊れてもいいケータイでパシャッと

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伊藤母がどーしても見たかったらしいサザエさん一家

濡らしたくなかったけども、しゃーないのでココだけササッと一眼レフで。

デカイのでパルテノン神殿みたいになってますねぇ。

近くで見ると意外にあんまり似てないんですわ。
とくに波平とフネが別人でちょっと面長… シンプルな線こそ立体にすると難しいんでしょうか。

 

かな〜り大雪が降ってるのがわかりますか?

こんな大雪の中でも観光客が多くてびっくり。
皆もれなくびしょ濡れ…という不思議な一体感が会場内にあふれていました。

各大雪像のステージでは、ライブやらヨサコイやらのパフォーマンスで
Tシャツやふんどし一丁の人もいたり。。。こんな日に死ぬから。

 

ウチの町内一斉の除雪の前にドカ雪が降りきってほしい。

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隣の車、、、こんななってます。

 


雪まつり

さっぽろ雪まつりが開催されております。

子供の時以来ですかね〜こんなにちゃんと見たのは。

先週予告した通り、このワールドワイドなHPを見に来てくださる
熱帯エリアの国のみなさまに向け、重い腰を上げてレポートしてきました。

別にいらない、とかいわないように。

 

まずはテレビ塔の足元のスケートリンクで地デジカ発見

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7月24日でアナログ放送が終わりますからね

ほほぅ・・・実写になるとユルさ倍増ですなー

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ゆるキャラ対決!

地デジカさんはどうやらノドのあたりに第三の目があるもよう。
お顔をぐいっと上に持ち上げながら周囲を確認してました。

 

さすが雪と氷の祭典、喫煙所も氷ブロックで出来てます!

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まぁ、中はなんてことない感じでしたけども。

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雪まつり、ってより、食い倒れか!ってなイキオイであちこちに食べ処が並びます。

ほんと、雪像の数より多いんじゃないかしら…

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身体も芯から冷えきる過酷なレポート…カニ汁をすすり筋肉をほぐします。。。

何ガニかは謎ですが、これで250円っすよ!安い!

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寒かったのでそれなりに美味しかったです。 どうですかカナモリさん

 

で、
さぁ暖まったし行くか〜と歩き始めたら

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青汁の試飲コーナー発見!

ん〜・・・思ったより、飲み辛いですわー。

飲んだ後、喉にザラザラの粒子がずっと残っていがらっぽい。テンション下がります。
味は悪くないのでオシイ。

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型押し雪だるまが地蔵のようにずらっと。

雪の降らない地域へ、型の中に雪を詰めて地方発送してるようです。
道民が道民に送ってもビミョウな反応しか返ってこないと予想。

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すご〜、おもしろそう

スノボの公式練習がはじまり、じーっと魅入る。

この高さでも側で見たらすごいのに、スキージャンプの選手ってどうなってるんでしょうか?

みんなエライなぁ

 

 

そうそう、

まだ雪像の紹介をひとつもやっとらんですよ。

 

去年はマイケルを偲びましたが

何と言っても今年の顔は・・・

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誰?

 

いやいや

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誰?

 

いやいや、
持っている男・佑ちゃんですよ!

佑ちゃんが有機野菜を持って…ってしょっぱいなー

 

今年の雪まつりはこんな状況です。

大雪像の写真? 
今回は寒くて寒くて途中で挫折してスノボ練習見に行っちゃいました〜

すんませんです
地元民は雪像見ても感動がうすいんです。

今年は特に雪多いしね・・・

 

やはり観光客の方が楽しめる祭りではありますが
雪像だけじゃなく、食べる楽しみがあるので地元民もめんどくさがらずどうぞ。

北海道のあちこちのウマイものがずら〜っと、どど〜んと並んでます!

ニオイにつられて、絶対なにか食べたくなるので
多少のおこずかいを持って行かれるとベストかと。

 

〜〜〜ひとくちメモ〜〜〜

気温によっては路面の雪がゆるくなりブーツのヒールがずぶっと埋まって
歩くたびにおっちょこちょいな感じになるので
はげしくとんがったヒールは避けた方が無難です。。。

 


KING of SHIITAKE

道南仕事に何かと縁のあるワタクシなので
すでに慣れっこではありますが
真冬の日帰り撮影が身に沁みるお年頃になりましたよっと。

 

先週、取材で函館のお隣の七飯町に行って来ました。

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この季節の朝6時ってまだけっこう夜な感じですよ…知ってました?

夏なら、3時間半〜4時間程度の快適ドライブコースですが
1月の猛吹雪の函館行きが6時間半だったのを教訓に道中の天候変化や
道路状況の悪化に備え日の出前に家を出る。

冬は時間ギリギリに焦りながら行くより、早めに出て現地で休憩して待つくらいが心臓に良い。

この日は札幌からライターさん同行でしたが
制作スタッフがJR移動&函館集合な某レギュラー仕事では 一人旅もしばしば。

話し相手のいる旅は楽しさとひきかえに、人命を預かっての運転という重い任務でもあります。

えんやこら山越えしつつ走ってるうちにJR組との集合場所 大沼公園駅に到着。

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大沼なんて一面雪原と化してるのに…ツアー会社はいったい何を見せるつもりなのか。

最近どこに行ってもアジア系観光客が多いっす。

近年道内の観光地は日本人より圧倒的に中国人や韓国人の方が多い気がする。

ちょっと早く着いたのでお茶でも、と入った店のひとが
「お、お前達は何語だ? 何語で話すつもりなんだ?」と思ってるのが顔に出てました。

 

そんなこんなやってるうちにその他スタッフが到着。

現地案内をしてくださる方おススメのラーメン店へGO! DPP0082
七飯駅の真ん前『大勝軒』さん。

長いこと東京の永福町・大勝軒にいらした方なのだとか。(超・有名店なんですって)

店主は「職人」オーラ溢れ出る渋いベテランさんです。DPP0081

うっっめぇ〜〜!!感無量。。。

煮干し系スープがもう、もう、激ウマですよ!奥さん!

あっさりしてるのに深〜いダシの風味がなんとも言えません。スープだけでもぐいぐいイケます。

ほんとに久しぶりに美味しいラーメンに出会った感じです。
12時過ぎたらドドッとお客が押し寄せて来ますから、ちょっと前に入ると良いかと。

 

と、至福のランチタイムの後にいざ取材先へ

 

今回はワタクシの兼ねてからの”しいたけ愛”を全面に押し出しつつ撮影にあたりました。

菌床しいたけの生産で数々の受賞歴をお持ちの 福田農園さんへ。

こちらは『王様しいたけ』というビッグサイズのしいたけを生産されています。

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そのオリジナリティ溢れる生産方法はここでは書けませんが
生産者というより、研究者なのでは?というくらい、熱心に勉強され
10年の試行錯誤の末に作り上げた極上の椎茸なのです!!(ハァハァ…)

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大〜きくなれよぉ

極上の菌のベッドでスクスク育つんです。

で、どんだけビッグなのかってぇと

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王様スゴイよ王様!

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いしづき部分もしっかりしてますが、ここも美味しいんですわ。

大きいだけじゃなく、でっぷり肉厚で旨味がじゅわ〜っとジューシー・・・
シンプルに塩&コショウで焼いたら、アワビみたいな歯ごたえで
シイタケ好きには垂涎もののたまらん一品です。(ハァハァ…)

これさえあればもうアワビなんて一生食べられなくてもいい・・・

味も食感もビジュアルもまさにKING

 

その王様をドラマチックに撮影するためのセッティング中 のアシ・カナモリDPP0083

準備を待つ間、カナモリ私物カメラと比較 0086
こーんな

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どーよ、このKINGっぷり

カナモリの相棒EOS kiss X4が負けそうです。

当然ながら取材後にスタッフ達としいたけを買い漁り、福田さんに「仕入れか」と笑われつつも
帰宅後「おいしいから食べて!」とあちこちに配ったら、撮影用と自分用ちょっとしか残らず…。
が、毎日ウマ〜イしいたけの日々です。

撮影用の、よりビッグサイズのは社長とカナモリに3本づつお裾分けしましたよ。

福田農園さん、こんな素晴らしいシイタケを作ってくれてありがとうございます!