高田洋三氏 写真展

札幌出身で現在東京を拠点に活動する写真家
高田洋三氏の個展がここ札幌のCAIギャラリーにて開催中ですよー。

 

2013_4.6~4.27 までCAI現代芸術研究所にて

高田洋三個展-Proto Landscape-

*CAI 告知ページより画像拝借しました。

 

個展作品について詳しくはこちらからどうぞ

高田洋三氏HPもどうぞ   http://www.sheepphoto.com

ここもおもしろいのでぜひ http://www.tokyo-source.com/interview.php?ts=18

 

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で、もう過ぎてしまいましたが 4月6(土)にアーティスト トークがありました。

ゲスト作家として弊社の露口啓二と進行兼任の北川陽稔氏を交えてのトークセッションは
面白い内容でしたよー。 アートディレクターK氏の矢のように鋭い質問がまた興味深かった!

 

 

自然・人工・エコロジー・実験
高田氏の写真には環境というテーマが根底にある。

 

これはあくまで個人的にですが
子供のときから、自然の中に存在する(でも溶け込んでいない)人工物、という風景に
ひどく心奪われるたちだったので、写真にどこかうっすら懐かしさを感じたり。

敵対するVSではなく、あくまで × の方(+とはちと違う)。

 

長年、大量の排気ガスをまき散らし、電化製品の恩恵を受けて働いて来た以上
エコロジストとはほど遠い暮らしっぷりなワタクシなので、
写真作品において環境問題やエネルギー問題を語る資格はありませぬが。。。

そことは別に、高田さんの作品をHPで見た時に
シンプルに美しい写真でありしかも

なんてすごい密度の 写真なんだ・・・

と衝撃をうけましたよ。
まぁ、まず作家のHPをじっくり堪能してください。

 

展示写真は、ニューカラーの系譜を感じさせる美しいプリントの中に
広いランドスケープで説明的に撮っているわけでなく、
どちらかというと断片の風景が写し込まれている。

 

DMになった上の写真について下記に。CAI HPよりコピペさせていただきました。

アリゾナの砂漠地帯にあるアーコサンティ:
エコロジーの思想を都市設計に取り入れ、人間の生活と周囲の環境との共生を主題とする実験都市。
都市の各種機能を、コンパクトな空間に凝縮し、必要最低限の土地のみを有効活用する。
1970年、建設に着手し、現在は60〜70人のボランティアを中心としたコミュニティを形成している。
完成図では5.000人が居住する都市を計画するが、現在はおよそ5%のみ完成している。
圧倒的に自然のエネルギーの方を強く感じる写真。

 

不思議な環境にある施設とそれを取り巻く植物。

上の文にもありますが、植物達のエネルギーの方が強く感じる写真です。

 

人が居なくなって1年後には草ボーボーで、やがて自然に飲み込まれる東京…
なんてのを妄想しながら眺めてしまった。

 

こんな荒野の実験施設で、たとえ生活するのに困らないモノが揃ってたとしても
自分だったら暮らせるんだろうか? 案外イケルのか?

火星に移住したらこんな感じか??

コミュニティが拡大して人口がどんどん増えたら人はどう暮らすのだろうか。
結果的に「便利さ」を求めてそこに大きな都市を創り始めるのかな。

 

居住空間に共生してる植物が造園であり人工的だから
見れば見るほど何とも言えないザワザワ感が押し寄せてくるわー。

過疎地の里山の田舎暮らしとは大きく異なる実験空間。

 

この近未来なのか過去の遺物なのかわからなくなる場所に意識がトリップしてしまう。

現在進行形のようですが…完成するんかいな。

 

とまぁ、ここまではあくまで私の感想ですのでね。

作品に対するとらえ方は見る人それぞれに委ねる、という意向の作家なので
ぜひご自分で体感しにいってみてください。

 

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で、昨日

その高田洋三さん(右側)がスタジオに来て下さいました。
そして中央の露口を挟んで、左側には道立近代美術館キュレーターのFさんが。

 

じっくりと数時間、写真についてはもちろんのこと、
多岐にわたって濃厚に語り合いすばらしく有意義な時間でした。

そーしーてー
今後、いろいろと楽しい展開になって行きそうですよ。それはまたいずれ…?

ふっふっふっ

 

余談ですが、なんと私、高田さん、Fさんは…同い年イノシシ年の仲間でした。

なんといいますか…人それぞれの年の重ね方があるのだなぁ。。としみじみ。

 

今年は私もそろそろ復活しなけりゃいけねぇなー!! っと。